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ship026


by Minori Oyake

 宇宙機母艦《プロメテウス》
 本艦は2405年計画で建造されたオライオン・グループの一艦である。このグループはそれ以前のアポロ級宇宙機母艦と比べて根本的な点では違いはないが、超光速のモスキート・ジェットの運用が考慮せられている。搭載機の行動範囲が大幅に広がったことに応じて、遠距離探知能力と通信能力が強化され、反面母艦自体が敵前に出ることが少なくなったため、武装・装甲はいくぶん減らされている。
 アポロ級宇宙機母艦を500m級巡洋戦艦と比較して外観上の特徴をなすのは、中央環状帯上下のバルジと、艦尾の着艦ベイである。バルジは搭載機の発艦口を収めるもので、ギャラクシス級戦艦のそれと一見似ているが、目的は異なる。すなわち本艦の場合は格納庫自体はギャラクシス級のような外装式ではなく、カタパルト機構のみをバルジ内に設けている。カタパルトを外装式にしたのは、搭載機の一斉発艦を可能とするような多くの開口を主船体側面に開くことが、構造上および防御上不利と考えられたためである。したがって主船殻とバルジ間の交通路は比較的少ない。またバルジの艦首側には装甲が装着され、その交通路を傘のように蔽う形になっている。


Minori Oyake
presented by SOLAR FLEET