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by Minori Oyake
宇宙機母艦《Kー7》
第三勢力時代に整備された唯一の宇宙機母艦である本艦は、一見してわかるように、K級コルヴェットの艦首に円錐形の格納庫を増設した改造艦である。搭載機の発着は艦首の四基のハッチから行うが、広いものでないため、発艦はよいが、着艦にはかなり不便で、母艦・搭載機とも自由落下状態としておいて牽引ビームで収容した。格納庫内にはデッキはなく、搭載機はフレームにフックで固定されているが、かなりスシ詰め状態であり、発着艦は出口ないし奥から順番に行うしかない。
格納庫以外に目立つ特徴としては、搭載機誘導のため、指揮・通信機能が強化されている。またコルヴェット時代の武装もほぼそのまま残されている。したがって全般にかなりの重量増加があるが、エンジンは元のままなので、運動性は低下している。もっともこれは本艦が試作艦なためで、同種艦量産の際にはしかるべき方途が講じられるはずであったが、量産そのものが実現をみずに終わった。
本艦は改造後しばらく各種の運用がテストされ、この間オーヴァーヘッド事件に際し実戦出動している。しかしその運用実績が満足しうるものでなかったので、1983年には改装され、宇宙機への補給と整備を主とするようになった。なお、本艦は改造以後は戦艦の格納庫に収めることはできなくなったが、艦種類別は正式には「搭載艇」のままで推移した。
Minori Oyake
presented by SOLAR FLEET