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ship009


by Minori Oyake

 《プロメテウス》に着艦せんとするモスキート機
 宇宙機母艦のもう一つの特徴である艦尾着艦ベイの様子がよくわかる。発艦口の開口の処理に意を注いでいるわりには、ずいぶん無雑作に大きな開口を開けているようにみえるが、実際には艦尾の開口は防御上の問題は比較的少ない。構造強度上は問題に違いないが、着艦ベイ内壁を構造材兼装甲板とすることで対処を図っている。多数の宇宙機を迅速に運用するためには、このような広いオーオプン・スペースを持たせることは不可欠で、搭載機をいったんここに収納してから、修理を要するものや補給だけで再発艦するものなどを仕分けしてそれぞれの通路に送り込んだものである。この配置の関係で、本級のリニア・コンヴァーターは、通常の艦船とは異なり、環状帯デッキより艦首側に設けられ、司令室が逆に艦尾よりにある。
 なお、モスキートは第22強化モスキート飛行団のもの。この写真が撮影された約1カ月後、本飛行団は時間警察戦で壊滅した。
 その後《プロメテウス》搭載のため第122強化モスキート飛行団が臨時編成され(時間警察戦で被害の大きかった各飛行団の残存機を編合)、第22は翌年、新造母艦《オシリス》搭載戦隊として再建されている。


Minori Oyake
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